Designer’s Voice 建築設計者の声
Designer’s Voice 建築設計者の声
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窓の豊かさを等級で失わない
アトリエ系事務所の同期として共同事務所を立ち上げたふたりの建築設計者。個人住宅や公共施設、官公庁と多彩な建築設計のほか、事務所を置く川崎市の大規模なエリアリノベーションにも参画し、建物の新築・改修から公園管理まで複数の計画を手がける。常に根底にあるのは「中間領域を大切に」という強い想いだ。
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断熱は東北で設計する“お作法”
東北第一の都市・仙台を拠点とする建築家が生み出すのは、住宅・非住宅を問わずデザインと用途そして地域性が絶妙にバランスする建築だ。美しい意匠と、使う側の快適性・省エネに考慮したその設計に宿るのは、実務者の責任そして作品としての建築への強い思いだ。東日本大震災後の復興まちづくりにも尽力し続ける、地域への温かい視線がその底にある。
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透明な窓ガラス
その向こうに何を見せるか故郷・富山の風土や風景、歴史文化に深く根ざした建築に取り組む、ZEBプランナー登録設計事務所。エコガラスの採用は“当然”だ。穏やかな語り口の奥に“大切なものは譲らず最後まで検討する”一徹な姿勢がある。真摯で温かい“ねばりの設計”で生み出す快適な環境建築の極意を聞いた。
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窓は住む人の暮らしに合わせて
自らを「大工のよう」と評する設計者がめざすのは、既存のパターンにはまらない“本当に良い建築”。エネルギー計算ありきの“今どきの省エネ建築”に疑問を投げかけ、住む人の暮らしから導き出すデザインと機能をベースに日本家屋の良き伝統を生かした手仕事の環境住宅をつくり続ける。開けやすさを旨に設計する窓は、Low-Eガラス一択だ。
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大きな窓で自然を取り込みたい
カッコよさより実用的に、そして親しまれる建築を。ZEBプランナーとして省エネ建築も手掛けつつ、すばらしい眺望があれば西面でも迷わず大きな窓をつける。それは建物の財産だから…故郷・山梨の地で活躍するベテラン設計者を訪ねた。
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風や光と過ごす“住処”をつくる
豊かなアイディア+こまやかな気遣い満載の意匠と、高い断熱・耐制震性能が両立した建築に取り組み続ける設計者に、窓の役割やデザインに込める思い、さらに新型コロナウイルス後の住宅について語ってもらった。「家は風や光とともに朝晩を過ごす“住処”になる。だから家族と一緒に長く、心地よく居られなければ」
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ガラスは美しく、難しい
「幸せにつながる建築」を標榜する親子二代の設計者にとって、ガラス窓は風と周囲の景色を取り込み開放感をもたらす“美しくて難しい”存在。断熱から防災、快適性、サステナビリティそしてストック活用まで、現在そしてこれからの日本の建築を、窓を通して幅広く語ってもらった。
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窓がつくるのは人と地域の関係性
クライアントと楽しみつつ「一歩ずつ山を登るように」つくる建築が従来のプログラムや構成を壊し、見る人使う人の意識を変える。登山を愛し、常に高みをめざす設計者が思う窓は“内と外をつなげる重要な存在”
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みんなで使うために。
超断熱窓・耐火建材を創り続ける「必要なものがなければ創ればいい」と、地元・信州産の木曽ヒノキとLow-Eガラスを組み合わせてU値0.47の超断熱窓を開発。社会への貢献こそが使命と言い切り、“みんなで使えるすぐれた建材創り”に挑み続ける、学究肌の建築設計者に話を聞いた。
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快適さと省エネを“自動”で。それがエコガラス
アトリエ事務所勤務から一転、建材営業のサラリーマン生活へ。そこで取り組んだガラスと防音の知識と経験を引っさげ、現在は自ら住宅設計事務所を営む。豊富な経験に裏打ちされた広い視野で見る建築は「人のためにつくるもの」
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暖かい家が人を自由にする-後編-
高気密高断熱の技術で、人もデザインもより自由になるーー アトリエ系設計事務所で培ったセンスと、高性能住宅づくりへの熱意は、松本平特有の気候風土の下、<ここでしかできない新たなデザイン>の夢に昇華していく。今までにない建築を故郷の地で追い続ける設計者の思いとは。
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暖かい家が人を自由にする-前編-
東京の設計事務所から厳寒の故郷に戻り、直面したのは<ストーブ1台で暖まる家がほしい>の声だった。高断熱高気密性能と高いデザイン性を両立しながら、地域の風土・景観に合わせた新たな住宅・建築の創造をめざす姿に迫る。
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case09 栗原 守の窓
「大きな窓」より「楽しめる窓」を窓のあけ方次第で、住宅密集地が軽井沢になる。無垢の木や珪藻土など自然素材による家づくりに長く取り組んできた栗原氏がめざすのは「旅行に行くより楽しく、気持ちがいい家」。都心にいながら自然現象を満喫し住まい手を豊かにする窓、その極意をうかがった。
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case08 松尾和也の窓
大切なのは太陽に素直な設計デザインで人は死なない、でも建物の温熱環境で人は死ぬことがある!「熱環境がわかる数少ない建築家」として知られる松尾氏が語る、空間至上 主義から人の体にやさしい設計への転換のススメ。
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case07 竹原義二の窓
心を誘発し、打ち破られるべきもの内と外の世界の境界となる窓には、人間性が象徴されると語る竹原氏。リノベーションを手がけた保育園で「遊ぶ装置の窓」として設計した、子どもたちのための窓とは。
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case06 青山善嗣の窓
守られつつ 外とつながる糧外とつながりながら、守られた空間をつくる窓、という一見矛盾する要素を実現するデザイン。地域の気候風土をより生かした建築提案や手法とは?
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case05 山本英明の窓
闇を穿ち、自分と表をつなぐ空間の発想は、暗闇に窓という穴をあけることから始まる。そこから自分と表をどうつなげていくか…独特の視点を持ち、住まい手の心と一体化した家づくりを続ける山本英明氏に、窓への思いをうかがいました。
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case04 曽我部昌史の窓
外を読み取る最大の手がかりみかんぐみのメンバーとして建築設計から家具やプロダクト、空間デザインも手がける曽我部昌史氏にお話をうかがいます。砂漠で出会った窓と自邸の窓、外を切り取る存在としての曽我部流窓論。
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case03 城戸崎和佐の窓
窓はガラスで「りりしくなる」建築のみならず、インテリア・家具、イベント等の会場構成までを手がける城戸崎氏に登場いただきます。「ガラスって、実はクセのあるやらしい奴なんじゃないか」という城戸崎氏の考える窓とは?ガラスとは?
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case02 難波和彦の窓
多くの機能を組み込む「建物の部品」第二回目は、箱の家シリーズで知られる難波和彦氏。設計をする際、窓をどのように捉えているのか? これまで印象に残った窓は?
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case01 隈 研吾の窓
窓がつくる建築という「穴」窓を考えるということは、建築を考えるということ。記念すべき第一回を飾るのは、世界的に活躍する隈研吾氏。彼の考える窓とは? 建築とは?