事例紹介/リフォーム

節約意識は不要!暮らし方を変えずに省エネ

窓から快適、リフォームレポート -東京都 K邸-

Profile Data
立地 東京都中野区
住宅形態 RC 造 6 階建集合住宅
リフォーム工期 2015年4月(1日間)
窓リフォームに使用した主なガラス エコガラス(内窓)
利用した補助金等 省エネ住宅ポイント


西向き窓ふたつだけのエコリフォーム

北側に妙正寺が流れるマンション。冬場は川から風が吹き、寒さは厳しい、とKさん
リビングとダイニングの窓はほぼ真西を向く。ほかにふたつ ある居室は北側に小さな窓がついているが、今回はリフォー ム対象から外した。機会を見てこちらも内窓をつけるつもりだ

杉並区に端を発し、東京都内を曲がりくねって流れる妙正寺川のほとり が K さんの住まいです。低層分譲マンションの一戸を購入して1年後に、 窓のエコリフォームを行いました。

きっかけは冬の寒さ。「台湾出身なので、やはり日本は寒いんですね」十 数年前に来日して以来、日本に根づいて仕事をしています。以前住んで いた勤務先の寮では、窓に断熱フィルムを張ったりパネルを置いたりし たものの「全然ダメだった」と笑いました。

この家に住み始めてからも寒さを感じることが多く、とくに窓際は冷たい空気が床に落ちて流れる『コールドドラフト』が起こっていたため、カーテンの裾を長く垂らして冷気を防ぐ“苦肉の策”をとっていたそうです。
ベランダにあるエアコン室外機付近の窓面では、激しい結露も見られました。

住み始めて2度目の春、勤務するガラスメーカーがエコガラスによる断熱リフォームの社内キャンペーンを行います。住宅エコポイントの時期と重なったこともあり、Kさんは「やってみよう」と決心、手を挙げたのです。

リフォーム対象は、メイン空間であるリビングダイニングの窓2箇所。ひとつは掃き出し、ひとつは腰窓で、どちらも西に向かっています。
寝室を含む他の部屋にも窓がありますが、今回はあえてここだけ。「エコガラスの効果がまだよくわからなかったのと、そこそこいい値段なので(笑)」


マンション窓リフォームの基本は“外窓NG、内窓OK”

断熱タイプのエコガラスを採用した内窓。サッシはダークブラウンの木目調デザインが選ばれている
内窓用に新しくつけた枠は、もとからある壁の形態に合わせることで室内への出っ張り感が軽減されている

採用されたのはエコガラスの内窓でした。通常、外窓の変更が認められない集合住宅の内窓設置は、マンションエコリフォームの一般的な方法です。

しかし、これはあくまで日本国内の慣習。台北で育ったKさんはそうと知らず、当初は「開け閉めしやすいから」と外窓のガラスだけエコガラスに交換するつもりだったといいます。
管理組合に相談した時点でガラス交換ができないことを知り、室内が狭くなるかもと心配もしつつ、内窓をつけることにしました。

驚いたのは「実は内窓でもダメ、って最初は言われたんですよ。管理会社が知らなかったみたいなんです」というKさんの話でした。
あきらめずに話し合って結果的には承認されましたが、ご自身の周りも含め「マンションに内窓をつけられることを知らない人は、多いんじゃないかな」とKさんは懸念します。

断熱リフォームという住宅改善手法が知られてきた現在、“窓ガラスを高性能なものに取り替えてよい”と、建物の管理規約を変更するマンションも増えています。
エコリフォームを考える際、マンションにお住まいの方は管理組合にまず確認するのが不可欠でしょう。


ジャケットがTシャツに、電気使用量はー2割に

14畳用の大きめエアコンが K 邸の暖房を司る。リフォーム前は「温風が来るダイニングテーブルは暖かくてよかったけれど、窓際は寒かった」とKさん。掃き出し窓のすぐ近くに室外機があり、結露の温床にもなっていた。工事後はもちろん解消。
入居して最初の夏に建物外壁の塗装工事があり、幕が張られて日射遮蔽されたため「あまり暑くなかった。出張も多くて家にいませんでした」とKさん。このため、夏期の電気使用量比較は現時点では参考とならなかった
10センチほど折り返して裏に留めつけたカーテンの裾。リフォーム以前はコールドドラフトを防ぐためにこれだけの長さを床に這わせていた。「かっこわるいですよね(笑)」

工事は2015年4月、内窓の部材を外から直接ベランダに運び上げる方法で行われました。かかった時間はわずか数時間という手軽さです。

工事前後の変化をうかがうと、パソコン画面に工事前と後の電気使用量のグラフが映し出されました。
K邸の暖冷房機器はエアコン1台が基本。設定温度は通年で25~26℃、就寝時を除いてすべて自動運転という使い方で、工事後も変えていません。室内の温熱環境の変化が電気使用量に現れやすい条件といえるでしょう。

データ上ではとくに寒い時期の断熱効果が目につきます。入居1年目の12月~2月と、4月の工事を経た2年目の同月では電気使用量が1~2割、料金は2~3千円下がっていたのです。

一方、暮らしの中ではいくつも変化がありました。

以前はジャケットをはおっていたというKさんの部屋着は、工事後の冬には「Tシャツになりました」。
外出先から帰ってくると「出かける前の暖かさが残っている感じがする」ようになり、長すぎた窓辺のカーテンは裾を折り返して通常の長さに直した、とのこと。
この一連の変化は、エアコンの設定温度や運転の仕方は同じなのに、住まい手が感じる室内環境が変わったことを示しています。

内窓で断熱力を増した開口部が外の冷気を防いで窓際のヒンヤリ感がなくなり、コールドドラフトも解消して長いカーテンが不要になりました。
エアコンを止めて外出しても、暖まった室内の空気が窓から外に漏れないので、帰ってくるまで部屋の中に温もりが残るのです。


がんばらないで心地よく、気軽に省エネを

流暢な日本語を話すKさんは「リフォームは春か秋がいい。暑くなったり寒くなったりする前に工事するのがいいと思います。一瞬で終わりますから」とも助言してくれた
強い西日は K 邸の夏の大きな懸念だが、外部遮蔽をするつも りはない。昨年の夏も在宅時はレースカーテンだけで過ごせ たという。エコガラスの遮熱力に負うところは大きいだろう

「意識して節約などはしていません」とKさん。その言葉通り、ライフスタイルは従来のまま、エコガラスの窓ひとつで省エネルギー性と快適性を実現したのが今回のエコリフォームといえるでしょう。

マンションは住まい手個人で改修できる外皮部分が少ない建物です。しかし周囲と共有する壁はしっかり断熱されていることが多いため、開口部である窓をきちんと断熱すればある程度の効果は確実、という面もあるのです。
がんばらない気軽な省エネが可能、そんなとらえ方もできそうです。

その一方でKさんからは「リフォーム時には建物管理者ときちんと話し合うことが大事」とのアドバイスがありました。
「最初に“内窓はつけられない”と言われたとき、もう一度ていねいに説明したうえで『本当にダメなんですか』と言ってみたんです。そうしたらOKが出た。これができなくてつけるのをやめた人も、たくさんいるんじゃないでしょうか」

Kさんのようにガラスメーカーに勤務していなくても、ショールームを訪ねたりインターネットを活用することで情報を集められる時代です。近所でガラス施工のお店を見つけて相談する手ももちろんあります。
あきらめず、がんばりすぎずに住まいを心地よく、電気料金も減らしたい…そんな思いに、エコガラスが応えられることは決して少なくない。そう教えてくれた、コンパクトなK邸マンションリフォームでした。


AGC 硝子建材(株)

http://www.agc-gk.com/GLASS-SYSTEM/index.htm


取材日:2016年5月14日
取材・文:二階幸恵
撮影:中谷正人

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