事例紹介/リフォーム

灯油使用量半減!
着ぶくれにもさよなら

窓から快適、リフォームレポート -埼玉県 S邸-

Profile Data
立地 埼玉県新座市
住宅形態 木造2階建(1984年竣工)
住まい手 兄弟+両親+愛犬
間取り 4DK+和室
リフォーム工期 2014年7月(1日間)
窓リフォームに使用した主なガラス エコガラス(アタッチメント使用)
工事費用 約79万円
利用した補助金等 省エネリフォーム減税
新座市個人住宅リフォーム資金補助制度


室温が外と同じ?! 築30年超の家は厳しい寒さ

午後の日差しを浴びるS邸。ファサードは少し西に振った南向き
1階はDK、居間、両親の寝室が直線上に並ぶ。DKと寝室にはさまれた居間でお話をうかがった。窓を背に話すのは施工を担当した野崎芳弘さん

旧石器時代から集落があり、多くの遺跡も点在する歴史のまち・新座は、東西に河川沿いの低地、中央に野火止台地が広がる独特の地形を持つ街です。

「夏はめちゃくちゃ暑くて、天気予報より1~2℃は気温が高い。冬は冬で、やっぱり予報より1~2℃低いんですよ」と話すのは、今回のエコリフォーム住宅の主であるSさん。
S邸は市域の東側を流れる黒目川にほど近い低地エリアに位置し、夏暑くて冬寒い“盆地”の気候と同じ、といいます。

エコリフォームを決心させたのは、その厳しい寒さです。築31年の木造一戸建は「冬、暖房のない部屋の温度は外とほとんど変わらないほどでした」

暖房機器は、居間や和室のある1階に石油ファンヒーターとホットカーペット、2階は各部屋ごとにエアコンが設置されています。
ご両親は一日の大半をダイニングキッチンで過ごしますが、こたつのある8畳の部屋を暖めるために、18リッター入の灯油タンクを毎週2個ずつ購入していました。
1階はDKのほかにご両親の寝室である和室と居間がありますが、ふだんはDKと隔てる引戸を閉めているため無暖房で「息吐くと白くなっちゃってね(笑)」とSさん。

2階にはSさんご兄弟それぞれの個室があり「部屋にいるときはエアコンをガンガンにかけていました」


46枚の窓ガラスを一気に交換。工事は一日で完了

S邸東南面。窓には庇がなく、夏の日差しを防ぐにはすだれが必須だ
2階の3室はそれぞれ二面採光。明るいが、南西向きのベランダから射し込む夏の西日は厳しく、窓はすだれと雨戸で二重に閉め切られていた
階段ホールにある型ガラス窓は西向き。もちろんエコガラスに交換された

工事のきっかけは、Sさんの勤務先が事務所の窓をエコリフォームしたことでした。
職場で「複層ガラスに換えるとやっぱり違うんだ」と体感したSさんは、インターネットで自宅近くの“窓のプロ”を検索。同じ市内でエコガラスを扱う野崎硝子を探し当てたのです。

予算の問題もあり、当初は1階の窓のみをサッシごと交換と考えていました。しかし担当した野崎硝子の野崎芳弘さんは、2階も含めた全居室の窓リフォームを提案します。
「サッシの状態が悪ければサッシごと交換する選択肢もありますが、これには時間も費用もかかります。また、居室の窓を全部リフォームすれば、所得税減税など補助金の対象にもなったのです」

この提案をSさんは受け入れ、ジャロジー窓だった浴室を除く家じゅうの窓46枚がエコガラスに換えられました。
工事の方法は既存サッシを生かしてガラスだけを入れ替える〈ガラス交換〉。職人さん3人で仕事をし、工期はたった1日です。

7月に行われたリフォームは“盆地に建つ家”の夏を変えました。
西日がきつい南西向きの1階和室や2階居室の窓は、以前はすだれをかけ、さらに雨戸を閉めるという二重の遮熱対策がほどこされていました。「そうじゃないと暑くて暑くて」とSさん。
エコガラスが窓に嵌まってからはすだれだけで事足りるようになり、室内には明るさが戻りました。

強モードかつ常にフル回転だったDKのエアコンは、弱モードで十分に。室温の状態に合わせてオンオフできるようにもなりました。「1台で廊下の方まで冷えるようになりました。全然違いますね」

加えて、お母様は実はエアコンの風が苦手。〈つけっぱなし〉から〈涼しくなれば消す〉状況へのシフトは喜ばしいことでしょう。


灯油使用量が半減、家じゅうがあたたかに

DKは東面のほか、北面に大きな掃き出し窓があり、冬の寒さを助長していた。上部のエアコンは夏場のみ運転し、冬は石油ファンヒーターと、ホットカーペットに載せたこたつを愛用。リフォーム後も変わらない
「ダイニングのストーブ1台で1階全体が暖まるんです。ガラスを換えると全然違いますよ」と顔をほころばせるSさん。背後で開けられているのは居間とDKの間にある引戸。工事前はストーブを居間にもう1台置いていた
両親の寝室となっている1階和室。東と南に大きな掃き出し窓がつけられ明るい。その反面、寝るだけの部屋として暖房機器を置かないため、冬の寒さが際立つ場所でもあった
使われたエコガラスは、中間層にアルゴンガスが封入された高性能のもの。既存の網戸と干渉する窓には、ガラス全体を薄く仕上げた製品が選ばれた
愛犬ナナも快適に暮らすS邸のエコリフォームは、所得税減税のほかに自治体のリフォーム資金補助制度に申請し交付対象となった。近年、多くの自治体が助成制度を立ち上げている。リフォームを考える際には、工期や交付条件を確認して賢く活用したい

半年後の冬、さらに効果が実感されました。

まず、灯油の購入量が約半分に。閉め切っていたDKと居間の間の引戸は開けっぱなしとなり、1階は廊下まで全体が暖まります。
〈ガンガン〉だった2階のエアコンも、今は〈うっすら〉かけるだけで大丈夫。

部屋着にも変化が見られました。
以前は「4枚くらい着ていたね。長袖2枚、その中にはチョッキを着て(笑)」と話すお母様は、今は「そんなに着なくても、暑いくらい」とにっこり。着ぶくれてちぢこまる冬のイメージは、もう消えているようです。

家全体が均一に暖まっている様子も、おふたりの言葉の端々からうかがえました。

暖かいリビングから、温度差のある冷えた廊下やトイレに移動することで血圧が急変し、最悪の場合には心筋梗塞などを引き起こす心配もある『ヒートショック』は、特に高齢者の住まいで気をつけたいことのひとつです。
両親の寝室となるS邸の和室は、今でも就寝時までふすまを閉めた無暖房状態。それでもリフォーム後は以前のように息が白くなるような寒さにはなりません。「家全体があったまっているんじゃないかな」とSさん。
冷たい外気がもっとも入り込みやすい窓をエコガラスでがっちり断熱したことで、室内全域の室温が均一な状態に近づいているのかもしれません。
野崎さんも「どこか寒いところがあると温度ムラができるんですが、全部の窓をやったことでそれがなくなったのかなあと思います」とうなずきました。

エコガラスの窓リフォームは「まずはリビングだけ」「一番寒い寝室だけ」というように、予算や状況に合わせて小さく始め、効果を確認しながら「次はキッチンの窓」「次はトイレ」と徐々に拡張していける特徴があります。

その一方で S邸のように全居室の窓を一度にリフォームすれば、さまざまな補助金の交付対象となったり、家全体の環境を一挙に改善できる利点が。ガラス交換や内窓設置であれば工期も1日か2日程度ですみます。「中途半端にやるよりよかったと思います」とは、Sさんの言葉です。

入れ替えるエコガラスの種類も含めて、いくつもの選択肢があるエコリフォーム。住まい手自ら情報を収集し、良き施工者を探索することも「やってよかった」と思える結果を導く大切な要素のひとつではないでしょうか。


野崎硝子


取材日:2015年12月12日
取材・文:二階幸恵
撮影:中谷正人

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