事例紹介/リフォーム

ようこそ、我が家へ 〜家族・親戚ともに楽しむ、高台の眺望リビング〜

開口部にこだわった新築レポート -東京都 Y邸-

Profile Data
住宅形態 木造一部RC造 地上2階地下1階建て
住まい手 夫婦+子ども2人
敷地面積 180.00m2
延床面積 155.36m2

ようこそ、我が家へ 〜家族・親戚ともに楽しむ、高台の眺望リビング〜



今月の家を手がけた建築家:佐藤 宏二(アルゴ)


取材企画協力:OZONE家づくりサポート
<建築家選びから住宅の完成までをコーディネートする機関です>

リビングは暮らしの中心。大窓からは緑も夜景も手に取るように

南斜面に建つ、個性的な片流れの屋根と白壁のY邸。
大窓からは周辺の緑のほかに、多摩川をへだてた神奈川県のビル群も眺められる。夜景の美しさもY邸リビングの大切な要素。

坂道が縦横に走り、その間を個性的な家々が佇む高台の住宅地に、Y邸は建っています。

ふたりの息子さんの成長とともに新しい住まいを検討し始めたYさんご夫妻は「設計者と一緒にいろいろ考えられること」を大切に考えました。家づくりの豊富な知識を持つお母様のアドバイスに加え、コンペで出会った(株)アルゴの佐藤宏二さんの作風と人柄とにひかれて、建築家への設計依頼を決心します。
白壁と片流れ屋根のY邸の完成は、2010年春のことでした。

冬の朝、最初に招き入れられたのは、大きな窓から豊かな外光が射し込む広々とした2階リビングです。

以前の住まいは日照時間が短かめで「冬はつま先立ちして歩くほどの寒さ(奥様)」。リビングを2階に、との思いはご夫妻の中に最初からあったといいます。
佐藤さんは、南斜面という敷地特性+隣家が平屋という周辺環境を見て、南側に大開口をとることで日当たりと眺望を獲得しようと提案。一年を通して日没まで照明がいらない空間になりました。

ふたつ並んだ2m角超のFIX窓は、両脇の引き戸部分も含めてペアガラスが採用されました。真冬でもエアコンの運転は朝だけ、ほんの数十分。床暖房も同様で、日光が射し込めば暑くなるためすぐスイッチを切るそうです。
窓から入ろうとする外の冷気をガラスが遮断し、室内の暖かさがよく保たれているのでしょう。

窓外の眺めは、歴史ある住宅地らしい豊かな緑の借景です。日が落ちれば「遠くに建つビルの夜景がすごくきれいなんですよ」。大開口はロケーションの魅力もしっかり取り込んでいます。
夜景はY邸リビングの重要な構成要素。窓のブラインドは朝まで降ろされることはありません。それでも「ダイニングテーブルの窓側で食事をしても、背中がひやっとすることはありません。朝食時も同じですね」

息子さんは床暖房付きの子ども部屋からおもちゃ箱を抱えて2階に直行し、ご主人はソファ、奥様はダイニングテーブルと、家族みんながいつも居るのは、やっぱりリビング。

さらにお風呂を出てリビングに戻った子どもたちは、真冬も寝るまで素足のままといいます。
「1階はリビングより寒いからって、ベッドに入るために靴下をはいて階段を下りてるんですよ」と笑う奥様も、外出時には一度玄関を出て外気温を確認しないと上着が選べなくて、とのこと。

どれもこれも、リビングの暖かさがしのばれるエピソードばかりです。


天窓+風抜き窓の配置で、採光と通風は万全

サニタリースペース。正面奥の物干用バステラスは木製ルーバーで目隠しされている。
リズミカルなグリーンで彩られたドライエリアからの光で明るい、地下のゲストルーム。
トイレにもトップライト。天窓にはアルゴンガス入り高遮熱タイプのLow-Eガラスが採用された。
階段脇の曇りガラスの窓には、リビングの採光に加え、家じゅうに風を通す大事な役目が。

ユーティリティスペースの採光もたっぷりです。
2階西側に集中するサニタリーゾーンは、天窓に加え、掃き出し窓+ハイサイドライトの大きな開口で、明るく清潔感のある空間となりました。
トップライトに使われたのは、断熱とともに高い遮熱性能も発揮するLow-E(エコ)ガラス。西日を避けながら十分な光が確保されています。

上下階のトイレにもそれぞれ天窓がつけられました。ゲストルームにしているB1には、ドライエリアに面して幅約4.5mの窓。庇を半透明のFRPグレーチングにしたことで十分な光が落ち、地下とは思えない明るさです。

さらに、FIX窓を多用しながらの効果的な通風計画も、Y邸の快適な室内環境を支えています。

サニタリーの天窓は電動で開閉し、気候のいい時期には風の出入り口として大活躍。階段踊り場やキッチンの収納スペースに切られたすべり出し窓も、開ければリビングや1階居室の掃き出し窓に向かって家全体に風が抜けていくしく みです。
「ちょっと暑い、という時期は、全部の窓を開けていますね」


外に開かれ家族がつながる家。秘密はテラスの回遊性

テラスから見るY邸リビング。光と風景を取り込む窓の存在感が印象的だ。サニタリースペースに続く勝手口が奥に見えている。
テラスから直接サニタリーに入るガラス張りの勝手口。内側には下駄箱も設置された。
テラスを通り、隣の親戚も気軽にリビングを訪れる。行事や記念日にはそのままパーティースペースに。

Y邸もうひとつのこだわりが「回遊性を持った動線」です。

2階テラスとサニタリーを結ぶ扉を「勝手口」とし、外から帰った子どもたちは、玄関ではなく門を通って裏の外階段を上り、テラスへ。勝手口からサニタリーに入ってシャワーを浴び、さっぱりしてから「ただいま」とリビングに足 を踏み入れる…
設計にあたって、ご夫妻はそんなストーリーを描いたといいます。

その理由は? 奥様いわく「今はまだ幼稚園ですが、ふたりとも男の子なので、いずれは何かスポーツを始めるでしょう。そのときに汚れた服も砂埃も部屋に持ち込まないよう、勝手口と広いサニタリースペースをつくりたかったんで す(笑)」
ご主人は地域のフットサルチームの選手で、地下には子どもたちの分も含めたご自身のロッカースペースをすでに用意済みという、Yご一家はスポーツ志向。 そんな家族を支える奥様ならではの、室内環境への合理的な配慮だったのです。

そしてこの外階段とテラスは、隣に住むお母様の住まいやご親戚の家とも、門を通じてつながっています。ここにも親密なコミュニケーションがありました。

Y邸キッチンは、ダイニングテーブルをへだてて窓からテラスと外の風景を見渡せる、ゆったりとしたアイランド型です。
「親戚一同食べることが大好きで、ふだんからよく一緒に食事をする習慣があるんですよ。おかずを多くつくれば持ってきてくれますし。だからこの家のキッチンは、みんなで一緒に何かができる大きさや配置にしました」
ブラインドを降ろしていても、「いる~?」とテラスの窓をノックしてくれるんです、と奥様はにっこり。

毎週末は必ずお母様を囲んで夕食をとり、クリスマスなどの行事は親戚みんなが集まってパーティー。おかずを抱えてトントンと外階段を上り、窓越しにかける声…
大きなガラス窓を通じてテラスとつながる開放的なダイニングに座っていると、そんな光景が目の前に浮かんできます。

住まう家族とまわりのファミリー、誰もがこの家の空間を味わい、楽しんでいる。そんな自由で明るい空気感に触れた、心に残る訪問となりました。


取材・文:二階幸恵
撮影:渡辺洋司(わたなべスタジオ)

今月の家を手がけた建築家:佐藤 宏二(アルゴ) 取材企画協力:OZONE家づくりサポート <建築家選びから住宅の完成までをコーディネートする機関です>

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