事例紹介/リフォーム

ようこそ、我が家へ 〜光と影が織りなす家族の時間〜

開口部にこだわった新築レポート -家族で風を感じる家 東京都 Y邸-


窓は、単なる家のパーツではありません。光の取り込み、風の通り道、断熱・防音、眺望、インテリアetc……と、 生活を快適に保つさまざまな役目をあわせもっています。そう、開口部にこだわるということは、生活にこだわるということ。 そんな生活にこだわるご家族のお住まいを拝見しました。


今月の家を手がけた建築家:佐藤 宏二


取材企画協力:OZONE家づくりサポート
<建築家選びから住宅の完成までをコーディネートする機関です>

家族が憩うリビングイチバン主義!

木の風合いが自然を感じさせてくれる。

木の風合いが自然を感じさせてくれる。

リビングにあわせて購入したテーブルは、リビングのシンボル!

リビングにあわせて購入したテーブルは、リビングのシンボル!

地下1階地上3階建てのY邸。家の中心はリビングのある2階です。
「いつも家族が集まる場所を大事にしたかったので、リビングになるべく広いスペースをとりました。子どもたちの遊ぶ姿をみながら同じ空間で家事をするのが夢だったんです」と奥様。
生活空間をすべて2階に集約し、お風呂も洗濯物を干すバルコニーも2階と、朝起きてからのほとんどの時間をこのフロアで過ごすとおっしゃいます。

風を感じて暮らしたいというご夫婦のこだわりを現わしているのは、リビングの西南にあるテラスです。
南の道路をはさんだ向かい側は子どもの施設。人通りが多く大きな音もするので、南に大きな窓をつくっても閉め切った場所になりがち。そこで発想を転換し積極的に西南部を開いてしまったのだとか。 テラスは風の抜ける通り道であると同時に、庭がそこにあるような奥行きを感じさせてくれるのが、「想像していたよりもずっといい感じです」と、うれしすぎる誤算だといいます。
ウッドデッキなので夏はお子さんの水遊びの場所として大活躍。これからどんどんグリーンを育てて「2階の庭」をつくっていく予定だそうです。

そして、テラスに面した窓は落ち着いた色合いの木の窓枠。天井までの窓は、天井が高く見える効果もあり、ウッドデッキとの木の素材同士のハーモニーもきれいです。そして、開けたときにぴったりと窓枠が揃うというのが木の窓枠のいいところ。額縁のような趣でテラスを望めます。
建築家の佐藤氏が「そとの風景に頼るよりも、自分で好みの景色をつくれるようにリビングに続くテラスをつくりました」という趣向と見事にマッチしています。

Y様のもう一つのこだわりはリビングの床です。実はこれタイル。汚れても掃除がしやすく傷がつかないので、本当に重宝しているとか。0歳と3歳のお子さんのいるご家庭としては当然の選択かもしれません。夏はひんやりと涼しく、冬は床暖房でぽかぽかと足元から快適に過ごせるのはなかなかうれしいものです。


明るさと快適さにはガラスの出番!

大きなすりガラスは光のカーテンのよう。

大きなすりガラスは光のカーテンのよう。

トップライトからも光が降り注ぐリビングの南側。ホームシアター設備も完璧!

トップライトからも光が降り注ぐリビングの南側。ホームシアター設備も完璧!

3階の子ども部屋のトップライトからはビルが絵のように映し出されます。3階の床は素足が喜ぶ無垢のフローリング。

3階の子ども部屋のトップライトからはビルが絵のように映し出されます。3階の床は素足が喜ぶ無垢のフローリング。

ここは都心のどまんなか。どうしても隣接する建物による日照の制限や騒音は避けられません。かと言ってすっかり閉じてしまうのはちょっと…というY様。解決法を開口部にもとめました。工夫は大きく二つ!

ひとつめは、トップライトに使用したエコガラス。
まず、大事な家族の場所であるリビングの南面。全面壁にする代わりに、トップライトから光をとりこむことに。また、3階にある子ども部屋も効率的に使えるように、壁面を極力残し窓はトップライトも採用。光を取り込みながら騒音や暑さは取り込まないエコガラスのおかげで、初めて過ごす夏も暑さ知らずで快適だったとか。

もうひとつは、東側に隣接する集合住宅の視線を避けながら光を入れるために、2階から3階部分にかけて大きなすりガラスをいれていること。朝は朝日が、夜は住宅の廊下を照らす照明の明かりが入ってきます。
「夜は、飾り棚の格子からイルミネーションのように光がリビングに入り込んできて楽しいですよ」と奥様。


じっくり練った家はすぐなじむ

エントランスで。光と照明で屋外よりも明るい1F。

エントランスで。光と照明で屋外よりも明るい1F。

自然光が差し込むバスルーム。

自然光が差し込むバスルーム。

着工までの準備期間は約8ヶ月。オゾンのコンペで出会った佐藤氏とともに準備を重ねたY様ご夫妻。今後不自由しないだけの要素を備えたシンプルな家をつくろうという長期的な展望をお持ちの御夫妻にとって、長くて短い密度の濃い日々だったとか。
もともとY様ご夫妻は佐藤氏の自然素材を駆使した過ごしやすい家というコンセプトとセンスに共感していたので、佐藤氏の提案する選択肢からチョイスする作業は楽しかったと語ります。
生活動線を考えながら家のありようを提案するのは奥様、そのパーツをじっくり吟味するのがY様というように、うかがえばうかがうほどご夫妻のチームワークはじつにお見事。
「写真と現物は色合いも違うので、後悔のないように必ずみて触って選びました」と、ご家族で毎週でかけてはセレクトしていたとか。トイレの便座にいたっては、時間がなかったこともあり、Y様がお休みをとってショールームまで出向いて腰掛けてみたそうです。
おかげで、Y邸はどの部分にも愛着と思いいれがあるとか。
とくにお気に入りは照明とテレビとレインシャワーのあるバスルーム。
さらになるべく間接照明を多くして電球は1種類にされているなど、いたるところが住まい手本位の仕様になっています。

そして引っ越しから半年足らず。現在は使いやすさや居心地の良さを多方面から追求したリビングだけでなく、家全体がずっと前から住んでいるように自然となじんでいるといいます。
もちろん長期的な視点から屋上や予備室、収納などのゆとりをもたせていますので、これからもご家族ともにじっくり年を重ねて、ますます素敵なお住まいになっていくことでしょう。


今月の家を手がけた建築家:佐藤 宏二 取材企画協力:OZONE家づくりサポート <建築家選びから住宅の完成までをコーディネートする機関です>

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