事例紹介/リフォーム

ようこそ、我が家へ 〜日だまりが広がる スタイリッシュな空間〜

開口部にこだわった新築レポート -こだわりの家 東京都 K邸-


窓は、単なる家のパーツではありません。光の取り込み、風の通り道、断熱・防音、眺望、インテリアetc……と、 生活を快適に保つさまざまな役目をあわせもっています。そう、開口部にこだわるということは、生活にこだわるということ。 そんな生活にこだわるご家族のお住まいを拝見しました。

あまりの明るさにびっくり!

開放感あふれる吹き抜けのリビングルーム。家族団らんの場です

開放感あふれる吹き抜けのリビングルーム。家族団らんの場です

光の移ろいと共に、一日がゆったりと流れて行くのがわかります

光の移ろいと共に、一日がゆったりと流れて行くのがわかります

玄関からライトコートに面した廊下を通りリビングへ。一歩足を踏み入れた瞬間、吹き抜けになった南面と東面の窓から降り注ぐまぶしいほどの光に驚きます。

「更地のときには、ここまで明るい家になるなんて想像もしなかったんですよ」とK様。敷地は、東西に長い長方形。数年程前、もともとあったご自宅の東側の土地を地主さんから直接譲り受け、2年間ほど更地としてそのままにしていたとのこと。

ご本人は建て替えるつもりはなかったそうですが、お子さんたちの強いすすめで昨年から建て替え工事を始め、この2月竣工したばかりのまさにピカピカのお宅です。

「このリビングの部分は、更地のときも日当たりは決して悪くはなかったんです。でも南側に面して大きな建物があるのに、こうして家を建てたときの方が明るいなんて…」

目隠しのロールカーテンを閉めても明るく、電気は日中ほとんどつけないそうです。「日の光がたくさん入ると気持ちも明るくなりますね」と手放しで喜んでおられます。

窓ガラスは吹き抜けのリビングの南面と東面の2階分、天井までびっしりと並び、太陽光をありったけ取り込んでいます。明るさもさることながら、K様のお気に入りは影。

「太陽があると影ができるでしょ。それが動いていくのは雰囲気もいいし、楽しいんですよ」


内装も収納も「家族の大事」を大切にした仕掛け

機能的にまとめられたキッチン

機能的にまとめられたキッチン

現在お住まいになっているのはご主人とK様、そして娘さんの3人。みなさんにそれぞれ個室があるのですが、どの部屋もリビングやその吹き抜けとゆるやかにつながっています。静かなお住まいですが、それだからこそ、自然の気配を共有することを大事にしているのが感じられます。また吹き抜けを活用して得た光は家中をめぐり、家中光の届かない箇所はありません。

リビングの北側はK様の寝室で、リビングとの仕切りにシックな雰囲気の和紙の風合いを生かしたプラスチックボードがあります。一見リビングの光を共有するためのただの仕切りですが、寝室側は棚になっていて、ちょっとした小物が置けるようになっています。リビング側から見ると棚板のシルエットが映し出され、上品な雰囲気。双方向で雰囲気を共有しながら、静かに過ごせる大人の場所としての、粋な心遣いを感じます。

さて、人生の先輩であるK様ご夫妻、さぞ荷物があるだろうと思ったのですが、室内はシンプルですっきり片付いていて、ものが多いという印象が全くありません。もとからの荷物はほとんどのものが納戸や食品庫などの収納スペースにゆったりと収まったとか。もちろん処分したものもあったということですが、きちんとものが収納された暮らしは、必要なものをすぐに取り出せるということ、何か動きまで軽やかになった気分だとか。


ガラス張りにありがちな「冬の冷たい感」も「夏の暑い感」もカット!

窓ガラスは、すべてエコガラス

窓ガラスは、すべてエコガラス

リビングだけでなく、お風呂場に面するライトコートなど、ふんだんに窓を取り入れているK邸。窓ガラスはすべてエコガラスをお使いです。

K邸では日射熱を効率的にカットする「暑さ対策」機能と、紫外線による日焼けを防ぐ「UVカット」機能に特徴があるエコガラスを採用。これで四季を通じて入り込む紫外線や夏の暑さが防げます。

最近は紫外線の害が明らかになっているので、安心です。もちろん「省エネ」、「結露対策」、「寒さ対策」にも対応していますので、冬場も過ごしやすいはずです。

現に、K様ご一家は寒さの厳しかった冬の日に引っ越しなさいました。さぞ寒かったと思いきや、低めに温度設定したエアコンと床暖房で十分暖かかったので、ご家族一同驚かれたそうです。まだ夏は経験していないけど楽しみだとおっしゃっています。


思ってもいなかった建て替えだけど建ててよかった!

2階の廊下。白壁と白木に日差しがあたってやさしい雰囲気

2階の廊下。白壁と白木に日差しがあたってやさしい雰囲気

赤いドアがスタイリッシュ

赤いドアがスタイリッシュ

取材の間中、ずっと笑顔だったおふたり

取材の間中、ずっと笑顔だったおふたり

K邸があるのは、東京池袋から十数分、静かな通りに面してきれいな住宅が建ち並ぶ一角です。長く暮らしている方も多く、昔ながらのおつきあいがまだまだ続いているとか。

「今でもお醤油の貸し借りなどする長屋のようなご近所」というだけあって、建築中から、ご近所さんが見にいらして話題になっていたそうです。

「土台や骨組みの段階から丈夫そうな家だとみんな感心していたんです。住み慣れた地域に、安心してずっと住み続けられるのはいいことですよ」

実は建築家との最初の打ち合わせでは細かな希望はあえて言わずに、娘さんが「こんな家がいい!」と雑誌を見せただけだそうです。それはすっきりしてシンプルな明るい家。

実際に設計が始まり、希望がどんどん形になっていく過程では、言いたいことを思い残すことなく言い、互いの言い分を話し合うことの繰り返しだったとか。

「こうして、実際に暮らし始めてみて初めて先生が考えてらしたことが分かりました」と娘さん。K様もしみじみと「私の人生の青写真では、こんないい住まいを最後に手にするなんて思ってもいなかったのに、ほんとうにわからないものねえ」。使い勝手を保持しつつコンセプトを保ったバランスのとれた家には、居心地のよい落ち着きも伴うのだと感じました。


今月の家を手がけた建築家:松本 隆三郎 取材企画協力:OZONE家づくりサポート <建築家選びから住宅の完成までをコーディネートする機関です>

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