本橋 満(もとはし・みつる)
1963年生まれ。大学卒業後、大手設備メーカー営業部を経て、95年(株)ところざわ産業入社。
04年代表取締役に就任。営業業務と現場工事の二足の草蛙をはいて日夜飛び回る活動は、毎日更新する自らのブログに詳しい。業界の仲間が集まる勉強会では会長を務め、窓の改善や省エネに関する一般向けのイベントやセミナーも積極的に開催。その明るいキャラクターは周囲の誰からも愛されている。無類の車好きでもある。
サラリーマンは楽しかったんですが、バブルがはじけ、景気も悪くなり、父から帰ってきてほしいと言われました。 創業以来ずっと建築屋さん向けの業務をやってきましたが、どんどん仕事がなくなって…。これはもうダメだと、入社3年目くらいから一般のお客さまへとシフトしていきました。
がんばるなら、絶対エンドユーザー相手だと思ったんです。一生懸命やって、ありがとうと言ってもらえる。そういう雰囲気が僕のカラーなんですね。
建築屋さんとの仕事では、どんなにやってもそれが当たり前。加えて当時まだあった「下職」という言葉がいやでした。
一般のお客さまとの仕事なら僕の意見やアドバイスも言えるし、なによりやりがいがある。お金はあとからついてくればいいという思いでした。
最初は全然ダメでした。一般向けは合間仕事でメインは建築屋さん、というのが常識でしたから。
そこに、数年後には逆転するんだから意識を変えてくれ、エンドユーザーに向けて挨拶や気遣いもきちんとしてくださいね、と話しましたよ、切々と(笑)
なにしろお客さまに喜んでもらうのが僕の大前提ですから。エコガラスで暮らしが快適になってよかった、そうなってほしいからついつい熱く語っちゃうよね。
エコガラスはいいですよ、快適な生活が約束されてますからね。ただ、それなりに投資が必要だということを…(笑)
ニーズで選んでいただきます。あまり執着しすぎず、ここは複層ガラスでもいいけれどこっちはエコガラスがいいんじゃないですか、という感じ。
お客さまには、最初に困りごとを全部話してもらっています。そこから考えて提案するので、本当はエコガラスがお勧めだけど予算がないなら…そんなケースもありますよ。
信頼してくれる人を全面的にバックアップしたい。そういう気持ちが僕にはすごくあるんです。関わりを持った人みんなに幸せになってほしい。人が好きなんですね。
逆に、そんな人たちがいるからこそがんばれる自分がいる、支えられている。
不思議なことに、困ったときには助けてくれる人がいるんですよ。
例えば今月は売上が少なくてまずいなあというとき、ひょんなところから注文をいただく。そんなときは「ああ、今月はこの人に助けられた」と思います。
毎日、自分で写真を撮って書いています。あれは完全に営業ツールですね(笑)
ウェブサイトだと、どんな人が仕事をやっているのか結局わからない。それを「ああ、こんな人なら家に上げても大丈夫だな」と思ってもらえたら、と。
僕をわかってもらうためのツールなんです。
そうそう。あまり見せたくないところもある家の中に、他人が入っていくわけですから(笑)それにはやっぱり、ある程度の安心感が必要でしょう。
実際はなかなか難しいですね。だから僕は必ず現場に行くんです。
行きますよ。だってお客さまは、僕を信頼して商品を買ってくれているんですから。
よそと違う商品を作っていれば別ですが、僕らの扱う商品はそれ自体どこから買っても同じですよね?
だけど、たとえ商品がなんであっても僕は売る自信があるんです。「お客さまは最初に"僕"を買ってくれる」そう考えているから。
そう。インターネットが流行っても最後はやっぱりヒューマンな部分。どんな時代になっても、人と人とのつき合いこそ大事にしていかなきゃと思っています。
信頼性かな。誠意を持って話し、聞かれたことにきちんと答え、あとは熱意(笑)
一度仕事をすると、たいてい次もご依頼いただけます。そんなふうに長くおつき合いさせてもらえたらと思いますね。