安藤康隆(あんどう・やすたか)
1971年生まれ。代表取締役社長。山田硝子店 三代目として2009年より会社を引っ張る。
下辻 寛(しもつじ・ひろし)
1968年生まれ。営業部係長。全社挙げてのエコポイント関連の取組みを束ねる総責任者。
松井俊二(まつい・しゅんじ)
1962年生まれ。業務部主任。問合せ窓口業務から工事作業の指揮もこなすマルチプレイヤー。
安藤 町のガラス屋さんは、一般の方のリフォームで一番身近な存在。景気は決してよくないですが、エコポイント制度を起爆剤に業界みんなが元気になっていけたらと思います。
下辻 販売店の皆さんに、本社の3階に来てもらって勉強会をしています。
お店ごとに意識の持ち方には差がありますが、メーカーさんのカタログやパンフレットを展示する方は多くなっていますね。
安藤 それから、6月からエコポイントの受付窓口になったんです。当社に言ってもらえば、工事から書類関連、申請業務まで一貫して支援できる体制にしています。
下辻 最初のうちは、多少なりとも手続の煩わしさはあると思います。
何より、お客さまの注文を受けたらエコポイント申請用に何を用意すればいいのか相談できて、当社へのガラス発注と同時に必要な書類や写真の確認もできるのがいいみたいです。
松井 府内でも遠方にあたる地域から申請に来られたお店もあるんですよ。大阪には約200の申請窓口があるのに当社に来ていただけるのは嬉しいですが、少し複雑な気分でもありますね。
安藤 今は大手電気店や内装屋さん、畳屋さんやホームセンターも窓ガラスの交換をやっているんです。
下辻 皆さんそれぞれ、工事や畳の入れ替えで必ずお家に入りますからね。割れているガラスがあるとか結露で室内が傷むとか、そこからガラス交換の話になっていく。
安藤 それで、チラシを持っていったんです。「うちはこんなのやってますから、お客さんからガラスの問合せがあったら言ってください」と。畳屋さんは窓ガラスの施工はできませんから(笑)
松井 チラシは一番下が白紙で、それぞれのお店の名前や連絡先をそのまま入れて使えるようになっているんですよ。もちろん販売店さんにも使ってもらっています。
下辻 チラシを作ったことがないお店も多いし、それによって当社からガラスが出ることにもなりますから。
下辻 それに加えて「異業種がどんどん参入してきている」という意識を、社員や業界自体も持つことが大事だと思うんです。
安藤 ガラス業界はよそからの参入自体があまりなかった「守りの業界」です。 でも今はまったく異業種の人たちが、エコポイントをきっかけに参入して成功している。異業種の人が説明できるんですよ、住宅エコポイントのことを。
下辻 家電屋さんや内装屋さん、いろんな人がガラスや窓をどんどん売っていっているんです。
安藤 窓やガラスに有利な制度に対して異業種がこんなに力を入れているのに、業界の中には「やってもムダや」「面倒くさい!」っていう感覚が残っている面がまだあるのでは、という気がします。 ガラスのプロとして、これは情けないことですよね。
安藤 そうです。だからこれからもどんどんアイディアを出して、みんなでやっていきますよ。
下辻 最近では、工事終了後のお客さま向けアンケートを始めました。そこから次のリフォームに話がふくらんでいくこともありますね。
エコポイントが終わっても、また新しい何かがあったら対応していきます。
安藤 大切なのは、あきらめないこと。ずっと継続していくことなんです。