事例紹介/リフォーム

エコリフォームが家族円満を運んできた!

窓から快適、リフォームレポート -埼玉県 M邸-

Profile Data
立地 埼玉県所沢市
住宅形態 木造2階建
間取り 1LDK+和室
窓リフォームに使用したガラス エコガラス

エコリフォームが家族円満を運んできた!



忙しい朝の「結露拭き」は仕事を持つ主婦の大きな負担

竣工年は不明という、アパート1階を全面改修したM邸。
既存サッシを生かし、真空ガラスの窓リフォームを行った和室。雰囲気は工事前と変わらない。

「とんでもないくらいの、ビッショビショの結露です。ひと窓で大きなタオル1枚ずつ使って拭いていました」
窓のエコリフォームのきっかけは? の問いかけに、Mさんが開口一番答えてくれたのは激しい結露の苦労でした。

武蔵野台地に位置し、日本の飛行場発祥の地である所沢市。鉄道駅からもほど近い郊外に建つM邸は、かつて木造アパートだった建物の1階を専用住宅に改修し、2階はそのまま賃貸としている家です。

夏以上に冬の寒さが厳しく感じられるというこの住まいを中古で入手したMさん一家の居住歴は20年。リビングと和室、洗面所、そして玄関ドアをエコガラスに交換するエコリフォームは、数回に分けて行われました。

既存のサッシを残し、最初にガラス交換を行ったのはリビングと和室。以来、結露はほぼ皆無と感じられるほど解消されたといいます。
「起きて一番にしなければならなかったのが結露拭き。忙しい朝の時間に負担でしたよ。もっと早くやればよかった、100%満足です」
主婦の仕事軽減に本当に大きな効果、そこをぜひ伝えたいです! ほがらかなMさんの強調に、笑いの輪が広がりました。


3台の暖房器具が1台に。玄関からのすきま風も消滅

洗面所は、Low-Eガラスと合わせガラスを使い防犯性能を高めたエコガラスでリフォーム。
「ここは我が家のエコリフォームのポイントです」Mさんが力を込める、ガラスを多用した玄関。

真冬の気温は0度を下まわる日もある所沢の寒さ対策にも、具体的な効果が現れました。

以前は石油ファンヒーター+エアコンを終日つけっぱなし。洗面所では足元に温風ヒーターを置いたものの、下から常にしんしんとのぼる寒さに「どんどん暖めても、結局窓から熱が逃げていたんですよね。だから水蒸気が窓につくばかり」とMさんは振り返ります。

リフォーム後は、フル稼働だった複数の暖房器具が1台になり、大きな出費だったファンヒーター用の灯油も、ひと月につき18リットル×2本でまかなえるようになりました。
みんなの腰が重くなるから、という夫の意向でこたつを置かず、カーペットも敷かないリビングダイニングですが「それでも大丈夫です」

さらにMさんが効果を感じているのが、扉のガラスとあかり取りの窓をエコガラスに交換した玄関。
「以前は、玄関ホールとリビングを隔てる引き戸の開け閉めにすごく神経質でした。ホールが寒くてすきま風が入ってくるので、家族にはいつも『なんで開けてるの! ちゃんと閉めて!!』って。今はあんまり言わなくなりましたね(笑)」

比較的涼しく過ごせる夏にも、エコガラスは活躍しています。かつて22~23度だったエアコンの設定温度は、リフォーム後は26~27度。電気代は2万円から1万2000円にまで下がりました。
「エアコンの効きがすごくいいんです。帰宅直後は23度くらいに設定していても、すぐ涼しくなって、温度を上げないといられなくなります。冷えすぎて」


窓の断熱力を生かす、さまざまな省エネテク

キッチンは、シンク正面に大きな窓が2枚ある明るい空間。もちろんエコガラスに交換済み。
ものが少なく、すっきりと気持ち良いリビング。真冬でもカーペットやこたつは置かないという。

エコリフォームにともない、M邸では「省エネテクニック」といえそうな習慣がいくつかできました。

ともに仕事を持ち、日中は外にいるご夫妻ですが、気候のいい時期以外は夏も冬も帰宅後に窓を開けなくなったそうです。
「帰ってきたときの室温の違いは大きいですね。夏なら涼しい、冬なら暖かい。
とくに夏は、以前は全部開け放って熱を追い出してからエアコンでガーッと冷やしましたが、今は出かける前の冷気が外に漏れずに保たれているので、かえって開けないようにしています」

扇風機を回して、室内に気流もつくっています。「全然違いますよ。設定温度を上げても涼しくいられる理由のひとつだと思いますね」

一方冬場は、帰宅後まずファンヒーターとエアコンを少し強めに回します。短時間で部屋を暖めたら、どちらかの機器をスイッチオフ。ここからはエコガラスの断熱性能で熱が保たれるので、残した暖房機器の動作もゆるやかになり、省エネモードで快適な環境が実現するというわけです。

さらに省エネを成功させたもうひとつの要因としてMさんが挙げたのが「エアコンの買い換え」でした。

「こわれたからではなく、ガラス交換と同時に意図的に換えました。電気屋さんも、換えればまちがいなく意味があるって言ってましたし」
ひと昔前と比べて性能・効率ともに飛躍的にアップし、同時に省エネ技術も向上した新しいエアコンへの交換は、電気料金やエネルギー消費の削減にダイレクトにつながります。
窓リフォームプラスαの出費を承知の上で、のちのちの全体的なコストダウンの道を選んだ判断が、好結果を招いた例といえそうです。


ストレスとイライラ解消。エコリフォームで円満家族

毎日みんなが帰ってくる家だから。家族円満にも一役買う、そんなエコリフォームに出会ったM邸。

住まい手の一番の体感としては、エコリフォーム後はどの部屋に行っても一定の温度が保たれていることだそう。「トイレ行って寒い! とか、玄関出て寒い! というのがなくなりました」

暖かいリビングから冷え冷えとしたトイレに向かうつらさは、誰にも経験があるでしょう。冬場はつい我慢しがちになる、そんな声を聞くことも。

さらに心配なのが、大きな温度差によって起こるヒートショックが高齢者の体に与える影響。脳出血や心筋梗塞を引き起こす危険な要因のひとつです。
快適さはもちろん、ときには命も守る。エコリフォームには、そんな側面もあるといえるでしょう。

窓のリフォームでいちばん変わった点を、Mさんは笑いながら「イライラがなくなったことじゃないですか」と話してくれました。

「玄関からヒューッとくるすきま風に『ほらまた開いてる!』と息子を怒ったり夫に文句を言うことも減ったし、仕事から帰って部屋に入ったときのあの『あっつーい!!』というストレスもありません。イコール夫婦円満、家族円満ですよね(笑)」

環境時代の大きなトレンド、省エネ・CO2 削減に向けた最新技術の活用…住まいのエコリフォームを語る言葉を探せば、いくつも見つかるでしょう。
けれど、最高の説得力を持つのはやっぱりMさんのこの一言かも? そんな気持ちに思わずニヤリとさせられた、明るさあふれる取材となりました。


株式会社 ところざわ産業

取材・文:二階幸恵
撮影:渡辺洋司(わたなべスタジオ)
エコリフォーム成功のポイント
  • 窓の断熱性能を考慮した暖冷房機器の使い方を実践
  • エアコンの同時買い換えで省エネ効果をさらにアップ

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