ガラス加工業での創業から64年、現在はガラス工事・窓やサッシまわり・錠前・インテリアそして機能ガラスまで、ご兄弟3人を中心にさまざまな業務を手がけておられます。
父が始めたときは手加工で、コバ磨きや面取などが主でした。18歳から手伝っていましたが、職人仕事だったので不器用な自分が継げるかなあと大学在学中もずっと迷っていました。
そんなとき、高熱を出した父がねじり鉢巻で仕事を続けているのを見て、入社を決心したのです。
当時は父・兄・職人との4人体制で自分は運転手でしたが、その職人が他社にスカウトされ、加工をやれるのが父だけになりました。機械化も進んで、父が1日やって40枚の面取加工をパート従業員が300枚つくれるように(笑)
単価も下がり、加工業はもう難しいのでは…と思っていた頃に建築バブルがきて、加工ができるならと引き合いが来るようになったんですね。
色ガラスや鏡を使った店舗の内装を経て、ALC3階建新築住宅の窓ガラス工事を依頼されるようになりました。そこから建築用ガラスの扱いが始まり、とても忙しくなりましたが、今度はバブルがはじけました。
バブル崩壊は、新築工事にとって大きな打撃でしたね。
弟たちもすでに入社していましたが、周囲の会社がどんどん倒産し苦しくなりました。
その頃に末の弟がご近所のガラスやサッシ、網戸の修理工事を始め、お客さまがエンドユーザーへと変わったのです。
並行して、地域の小中学校にガラス修理の営業に行きました。たまたま業者入替の時期で、見積を出したら通った。そこから広がって、現在は戸車や網戸の張替えも含めて練馬区内全小中学校の開口部修理を請け負っています。
エコガラスとの出合いは?
15~16年前、真空ガラスが出たときですね。メーカーさんの講習料4万円は高かった(笑)でもこれからは機能ガラスの時代だと考えました。