東京都心から気軽に行けるハイキングコースとして知られる高尾山。そのふもとに、地形を生かす開発で豊かな緑を育んだ住宅団地が広がります。
この中に建つN邸は、別の一住戸と壁を共有する“セミデタッチトハウス(二戸建住宅)”で、南側に専用庭がある築36年の2階建です。
笑顔で迎えてくれたNさんは、ご主人そして愛猫クーちゃんとここに暮らしています。数度の転居歴とそれに伴う多様な居住経験を持つNさんは、住まいに向ける思いも明快。「そのときどきのライフスタイルに合った場所や家に住み、年に一度の海外旅行より毎日の暮らしを大切にしたいと思っています」 と話してくれました。
エコリフォームのきっかけは冬場の結露でした。
今は独立している3人のお子さんと、同じ住宅団地内の別住戸に暮らしていた15年ほど前「結露で窓の外が見えなくなってしまうのがいや」と、生協のチラシで見かけた断熱リフォームに興味を持ち、(株)クリアに電話。
「それ以来のおつき合いです」と、N邸の全エコリフォームを手がけてきた店長の林 則子さんがにっこりしました。
今回のエコリフォームは2017年5月の入居とほぼ同時に行われています。「エコガラスの性能はわかっているので、すぐに(笑)」とNさん。
採用したのはエコガラスの一種・真空ガラスです。管理規約により窓枠を変えられないことからガラスのみの交換とし、浴室を除く9つの開口部を対象にしました。
エコガラスによる断熱力アップは、窓を通じた冷たい外気の流入や暖房空気の流出に歯止めをかけます。
N邸内の室温感覚や暖房機器の使い方はどうでしょうか。早速うかがってみましょう。