上州の酷暑にも空っ風にも負けないコンパクトな高断熱高気密の家を訪ねました。
I邸は高崎市内、南北を丘陵地帯に挟まれた盆地に位置しています。外気温は夏は35℃超、浅間山から吹きおろす冷たい西風にさらされる冬はー2~3℃を記録する気候風土。
この地で生まれ育った施主は2018年、ご両親そして家族と長く暮らした家を夫婦の新たな住まいとすべく、平屋へと建替えました。
いずれはと考えていた計画が具体的に動き始めたのは数年前といいます。「夏は暑く、冬は寒いのがあたりまえと思ってきたけれど『最近の家はどうもそうではないらしいから』という感じでしたね」と笑いながらIさんは話します。
そこから住宅展示場や見学会行脚が始まりました。“寒くない家”を条件に複数の工務店の話を聞き、たくさんの建物を体感する中で、高断熱高気密住宅を長く手がけてきた(株)アライと出会います。
「展示場では、どの工務店さんも『うちは高断熱高気密です』とおっしゃるんです。でも、北側の部屋はひんやりしているんですよ(笑)そんな中で、アライさんがつくった家だけは違いました」
冬のさなかにもかかわらず室内は無暖房で暖かく、どこに行っても温度ムラがなかったとのこと。積極的な見学会めぐりで培われたIさんの眼力はそれを見逃しませんでした。
そして2019年春、UA値0.27という国内最高クラスの断熱性能を実現した新しい家での暮らしが始まりました。
平成28年省エネ基準に適合し、さらに長期優良住宅にも認定された高レベルの住宅です。